大学って正直、先生と関われないよねっていうか相手にしてもらえないよねって思う
国立、公立、私立のどの大学に通っているかで変わってくるが、
国立だと特に先生と関われないなーと結構な数の学生は寂しく思っている。
私の学部では3年生の前期からゼミ配属されるので、時間がある方だが、
4年生で配属された場合、ゼミはほんの一瞬の通過点でしかない。
私のゼミは、先生がとても親切だし、教育を重視している方なので、
学びたい熱意さえあれば、学年に関係なくゼミに参加させている。
1年前からゼミに参加していて、現在2年生の後輩は、ゼミに入ってから熱心に勉強している。ただ、事実上3年生から配属なので、今は非公認のゼミ生となっている。
彼がゼミに入って3カ月がたったころ、学生証で実験室に入れるようにしてほしいと学務に相談した。
ダメ元で聞いてみただけだったのだが、
学務から学科のコースの教授会に挙がって、コース内で物議をかもした。
実験をしていたのではなくて、ゼミ生が自主的に集まって勉強する場だったので、
入って勉強していただけだったのに。
結果はやはり公平性の観点からダメだと言う話になり、
最終的には「なんでそんな自分勝手な意見を通そうとするんだ」と言わんばかりに先生が注意を受けてしまった。
学びたい学生の知的好奇心に答えられない大学のカリキュラムや、
学生と関わる時間を無駄と考えて自分の世界で研究に没頭している教員が学生のニーズに応えられていないだけだろうに。
学びたければ勝手に学ぶと当たり前に言われているが、
今のご時世は受験のための勉強、勉強のための学校生活で、
やるべき事をいつも指示されてきたのに、大学に入ったとたん「自分で考えろ」と言われてもわからない。
他には、情報が多すぎるため、どう取捨選択するのがいいか判断できなくなっている。
授業は大人数化していって、先生との距離は離れて行く。
それでも、担任制を導入するなど、学生生活の指導をやってくれる大学が出てきていて、
本当に羨ましい限りである。
手取り足とり教えてしまうのではなくて、学生と向き合おうとしてくれる心が学生を育ててくれると感じている。