地域創生センターでのひと騒動
この記事の一つ前の記事「大学が地域創生をするなら、地域の人に好かれる努力をしてください」の中で触れたセンター長と友人との一幕である。
「なんですか、あなたたちは。」と言われてすごい剣幕で怪しむような視線にさらされるというところから、”冷蔵庫がっつり覗き見事件”につながる。
センターを訪れたそもそもの理由は、私が数年前に立ち上げた文化系サークルが例のフリマに出させてもらえるところから始まった。そのサークルは、学祭で学内1の集客力を誇る部で、私たち目当てに来てくれるお客さんもいる。しかし、今は部の危機だと現部長から相談にのっていた。部の現状をわかっていない一年生を介して話を進められていたので、フリマの件の把握が遅れていた。そこで、現執行部の自主性を尊重するために、独自に情報収集をしていた。もちろん、学生が利用しやすい学内だからそれができる訳で。
フリマの準備をするのがセンターだと聞いて実際に見てみようというだけだったのだが・・・
「なんですかあなたたちは。」
「○○部なんですけど、ちょっと様子見に・・・・」
そう言って友人はずかずかとフリースペースを突き進んで行った。
私も友人もOGという立場だったので、あまり部の名前を出したくなかったが、
相手のトーンがああだったので雰囲気負けして口を滑らせてしまった。
「ここは○○マーケットの会場じゃありません」と言って、とにかく早く出て行けという雰囲気だったので、いらつきを押さえながら、「準備をしていると聞いたから見に来ただけだ」と説明をした。
終始こちらの言葉の意味を汲み取っていない感じを受けたので、案外と流暢に「マーケットの本来の意図は・・・」とか、言い続けているのをいつ終わらせようか悩んでいたら、バタンと音がして、友人が冷蔵庫の中を開けていた。
「きみ、非常識だよ!」とセンター長は言い放ち(これが一番的確に喋った瞬間)、
友人は悪びれた風もなく謝りながらすごすごと部屋の入口の横に立った。
友人は、「わたし発達障害だから」と言っていて、確かにADHDっぽいところがあるなーとは思っていた。スポーツ科学コースの先生は、「どうも最近の学生は1割くらい発達障害らしい」と見ているので、そう珍しい事ではない。むしろ友人は自覚しているので、本当の発達障害ではないと思う。
地方国立大の学生が1割は発達障害だと言うのだから、日本の大学教育は難局を迎えている。